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遠い街のこと


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ときどきこんなことを考える。







もうこのままここでひとりきりで
だれもわたしに気づかないまま時が過ぎて
けれどわたしもみんなと同じように
歳を重ね続けていくことを。

そうゆうことが起こり得るのではないだろうかと。




今日も街は寒さが厳しく
これから深くなっていく冬を待っているのに
わたしを待つものはわたしが待つものは
なんなのだろうかとかそんなことを。















けれど、そんなものたちは
死を目の前にするとなんてことないことなんだ。



というのを、とある小説で読んだ。






そして、そのことがわたしを救ってくれたことを
ときどき思い出してはまた救われて、
これからも救われ続けるだろうということを
まだ夜が眠るころに思ったのだ。





















たとえば夜眠ったまま
目を覚ますことがなければ、
まぶたさえ開けなければ、
事実を知ることがなければ、
すべてのことはなかったことになるのだから。





わたしはできれば目をつむり続けたい。

それなのにやりたいことや理想や現実が
わたしを邪魔してわたしがわたしを起こしに来る。

















そんな朝わたしは遠い街のことを考える。



四国にいる祖母はまだ眠っているだろうか。

18切符で延々と電車に揺られながら
たどり着いたうつくしい詩を生み出した
ちいさな街は今日もあの日みたいにあたたかいだろうか。


東京にいるともだちと次はいつ会えるだろうか。



昔、船の上で知り合った男の子は
今もまだあの時教えてくれた歌が好きだろうか。



去年母と行ったパリの街に
穏やかな夜は来ただろうか。


アムステルダムの空港のチョコレート屋さんの
お姉さんは歌を歌いながらチョコレートを売っているだろうか。



考えても答えの見つからないことを
延々と考え続けてみる。











わたしのことをふとした瞬間に
思い出す人なんかいるのかな……。








みなさんは今なにをしているのでしょうか。

そちらはどんなお天気でしょうか。

通勤通学の電車の中この文章を
読んでくれていたり、

朝食を食べながらだったり、

休憩中にコーヒーを片手に読んでくれたりするのかな。


もっともっと時間が経って
わたしがこの文章を書いたことを忘れたころに
読んでくれる人もいるのかな。















こちらは昨日に続き、今日も晴れの予報です。

こどもたちの元気な声が聞こえてきています。



なんとなくつらつらと文章を書いてみたので
いつにも増してへたくそでごめんなさい。

最近はあまりしっくりくる文章が書けないのですが
一応メモ程度に残しておいてみます。


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