この街のすきなところ
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わたしの住む街から車ですこし走ったところに
たくさんの人たちが集まっていた。
その日は商売人たちが商売繁盛を願って
京都の街の中心をにぎやかに盛り上げていた。
たくさんの屋台にたくさんの灯りと
客寄せの声とすこしずつ冷えてきた冬の寒さは
なんとなく不釣り合いな気もする。
屋台ですこしずついろんなものを食べながら
神社にも向かってみた。
隣でわかい女の子が商売繁盛の神様に
目をつむって静かになにかを頭のなかで
祈ってる感じが伝わってきて印象的だった。
それを見てわたしはもう少しの時間
目をつむってみた。
そのあとお祭りらしい射的や
たこ焼きなんかも食べたりした。
その隙間にちらほらと笹の枝が
人に当たらないようにと枝を持つ手を上げながら
人波をぬって歩く人を何人も見かけた。
笹の枝にいくつか飾りをつけたそれは
商売繁盛のお守りのようなものなのでしょうか。
毎年この日にその年の商売繁盛を願って
こうやって陽気にお酒を飲みながら世間話しながら
はじめましての人と会話ができるあたたかいものでした。