じぶんの弱さをごまかす

わたしはかわいい女の子を見るのがすきだ。

アイドルはもちろんすきだし
かわいい女優さんもすき。

電車や街でかわいい女の子を見つけると
ついつい見てしまう。

かわいいはずるくてはかなくて
必ず失われていくものだ。

だからかわいいものは魅力的であるとおもう。

身なりに気を使っている女の子は大抵かわいい。

けれど顔が整っててかわいい女の子が
カラコンやアイプチやつけまつげをしていたり
必要以上に髪を明るくしているとすごくがっかりする。

女の子がもとある姿から
いろんなものを付け足していくのは
自信のなさからだと思っている。

すこしずつ付け足して
すこしずつ強くなる。

春がまだ来ていない寒さがずいぶんと残っているとき
両耳にひとつずつしかあいていなかったピアスを
右耳にひとつ増やした。

全部で３つになった。

そのときわたしは
すごく強くならなくてはならないときだった。

けれど自信のない自分がまだここにいて
何かを付け足すことは何の意味もないことを知る。

このピアスの穴は何年経っても
今を思い出すきっかけになる。

これから先何があっても
なるべく外見に何かを付け足すようなことがないよう
そのままの自分の中身に
すこしずついろんなものを付け足していく。