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人との関わり


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いつもどおりの金曜日だった。






外はものすごく暑くて、
汗と泥にまみれたお客さんのにおいが
カウンター越しにつらい。




仕事をやめたらこんな人たちの相手をしなくて済む
心の中ではこんなやつら、こんなやつらと見下す。





けれど、わたしはここで働いたお金で
かわいい服を着て
行きたい場所に行く。





こんなやつらと思ってる人たちが
来てくれるからわたしは生活ができる。




感謝すべきなのに
わたしの心はどうにもやさしくあることができない。





最近は自分がちいさく見えていやだ。





というのも、わたしの友達で
産廃会社で働いていた人がいて
その子は仕事に対してポジティブだったし
あまり文句も言わなかったから
なんでわたしはこんなにも今の仕事に対して
ネガティブなことしか言えないのだろうと思う。




ついつい仕事に対しての不満を言ってしまう。



言った後に後悔するのに
また言ってしまう。






ネガティブな言葉は
わたしをどんどんネガティブにする。




こんなのじゃだめだと思い直しても
心の底にはいつもネガティブな言葉があって
蓄積されていって耐えきれず言葉になる。











人はこうだから、こうだったからということが
わたしの判断や価値の基準になっていて
そのことがわたしの選択を不安定なものにする。




人は人で、わたしはその人にはなれないし
その人がそうだったからといって
わたしも同じ選択をできるとは限らない。




そんな当たり前のこと
分かっているのに
理解するところまでたどり着けない。







それは今の職場の状況や
わたしの状況を考えてみると
許して欲しいところでもある。







わたしが入社してから1年足らずで
もう10人近くの人がやめていて、



ここ3週間で3人もやめていて
そのうちの2人は1週間も経たずにやめていった。




当然そのしわ寄せはこちらにくる。






何十件も電話をとって
何回も申し訳ありませんと言って
お客さんの対応をして
前の日の仕事が終わらないまま夕方がくる。





圧倒的に人が足りてないのだ。






そのくせ自分の仕事はひたすら増えていくばかりで
手の中からこぼれ落ちそうなものを
一生懸命無理やり押し込んでつじつまを合わせていく。





そんな毎日を過ごすと
表向きはポジティブでも
どんどんわたしの中に黒いかたまりが
蓄積されていくのが分かる。





その状況も楽しめたらいいけれど
余裕もなく毎日が慌ただしく過ぎていく。







この忙しさの中で
毎日のようにやめんなよと言われ
わたしの表向きのポジティブさと明るさが
こいつはやめないだろうと周りに思わせている。





けれど再来週には辞表を出す。




やっとわたしはここから出られる。


仕事をやめたらほんの少しだけ
おだやかにゆっくりと過ごしたい。







あと8日働いたら辞表を出す。


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