しあわせでいること
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過去のつらい記憶はきっと一生消えることはなくて、
たとえば時間が解決するという表現は
きっと記憶が少しずつ薄れていくことと、
新しい記憶の上乗せであったりだとか……
けれど、１４歳のわたしはちゃんとそこにいた。
だから時間は解決してくれない。
つらい思い出には意味がある。
すごくすごくそう思ったし
今もそう思ってる。
けれど、それは物事の全てには意味があって
どんなくだらないことも意味のないことにも
わたしはひどく傷付いたから、
そう思わなくちゃまた傷付いてしまうという意味で。
たとえばつらいことは人を優しくするのは
その人によるし、
わたしはそうなれたから
わたしにとっては意味のあることだった。
わたしの中にはまだ１４歳のわたしがいて、苦しんでいる。
そのことってどれだけ時間が経っても
時間は解決してくれない。
だからなるべくしあわせでいるんだ。
じゃないとずっとわたしは前に進めない。
時間は解決してくれない。
時間は少しずつ過去のわたしを許していくものだった。
だから人はもっと自分を許してあげなくちゃなんです、きっと。
